Kraków
◆文化の薫り高い古都クラクフ
ワルシャワから特急列車で約3時間の古都クラクフは人口75万、ポーランド南部のザコパネやヴィエリチカなどへの小旅行の拠点としても便利な町です。クラクフは、17世紀初めに首都がワルシャワに遷るまで波蘭王国の首都として繁栄し、第二次世界大戦の戦火を免れたため、旧王宮ヴァヴェル城や聖マリア教会などの歴史的建造物が昔のままの姿で現存しています。旧市街の中心には商業都市として栄華を極めた頃の織物会館があり、現在は多くの観光土産店が軒を連ねています。チャルトリスキ美術館は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」で有名であり、ヴィスワ川を挟んでヴァヴェル城の対岸にある「日本美術・技術センター『マンガ館』」には、葛飾北斎の浮世絵など7千点に及ぶ日本美術コレクションが展示されています。「マンガ館」の設立には、親日家である映画監督アンジェイ・ワイダ氏のご尽力が大きかったとのことです。