Gdańsk
「ドイツ人が“ダンツィヒ”と呼び、ポーランド人が“グダニスク”と呼ぶ、バルト海沿岸の都市は、その港湾としての経済的および戦略的価値から、古来よりポーランドとドイツ(チュートン、プロイセン)の間で、争奪の的となってきた。・・・」(山崎雅弘『ポーランド電撃戦』学研M文庫)
◆グダニスク◆
グダニスクは古くから小麦や塩の貿易で栄えた港町で、琥珀の産地としても有名です。ポーランド回廊の帰属をめぐる紛争でナチスドイツが最初に攻撃した場所、すなわち第二次世界大戦勃発の地であるとともに、戦後は、ソ連の圧制下で自由のなかったポーランドに民主化のうねりをもたらしたレフ・ワレサ氏率いる「連帯」が誕生した地でもあります。グダニスクは、まさに激動する波蘭の中心にありつづけたのです。