Wrocław
ヴロツワフ(Wrocław)は人口約60万人、ポーランド南西部シロンスク地方の中心都市です。市内にはオドラ川やその支流が流れ、夏になると手近な場所でヨットやカヌーを楽しむ光景が見られます。旧市街広場に隣接した旧市庁舎は、ゴシック様式の複雑なシルエットが印象的です。オドラ川の対岸にある聖ヤン大聖堂はゴシック様式の双塔が美しい教会です。なお、市街地の東にある広大なシチトゥニツキ公園内には、「白紅園」という日本庭園があります。
◆ヴロツワフ紀行◆
◆パノラマ・ラツワヴィツカ民族博物館(Panorama Racławice)
ヴロツワフ旧市街広場と聖ヤン大聖堂との間のやや東に、パノラマ・ラツワヴィツカという円筒形の建物があります。内部の壁面には、18世紀、帝政ロシアの圧制に対して立ち上がったポーランド軍と農民が、ロシア軍を相手に大勝利した戦いを記念した巨大な壁画が描かれています。手前に置かれた大砲や馬車、樹木の模型などが遠近感をもった壁画と渾然一体となり、どこまでが模型でどこからが壁画かわからないほど見事な物です。社会主義時代、当時のソ連はこのジオラマの扱いに少なからず手を焼いたのではないかと想像されます。「人民の政府」である共産党政権が、「身分や階級を超えて人民が勝利した」この歴史的記念物を抹殺するわけにはいかなかったでしょうから。
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swidnica
◆シフィドニツァ
